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club-kiritansu’s diary

倶楽部 桐箪笥へおこしやす!

ちょっとしたパーティーない説

 

四条通も似つかわしくないクリスマスモードの最中。

こちら「倶楽部桐箪笥」でもお祭りムード・・・でもなさそうですね?
 

 

色無地ちゃん:以下 無

「もうすぐ今年も終わっちゃうねー。クリスマス?なにそれ?美味しいの?!って感じー。もう、みんなで集まってパーティとかもしないしねぇ・・・」

 

無:「…そもそもさぁ、ちょっとしたパーティーって、なくない?!」

 

 

小紋ちゃん:以下 小

「わかる!!!それ、すっごくわかるよ!色無地ちゃん!!」

 

小:「あたしたち小紋もさ、決め台詞でよく言われるんだけど、ちょっとしたパーティってなに?!って、実は思ってる(笑)」

 

 

無:「そうそう(笑)そんなパリピいないよねー」

 

 

小:「【販売員】これだとぉ〜ちょっとしたパーティーにも着ていけますからぁ〜オススメですよぉ〜」みたいなね!(笑)」

 

小:「なんかさ、その場の雰囲気で『ちょっとしたパーティー』がある気がしちゃうんだよねぇ。でも良く考えてみて!!ここはJAPAN!!毎週末パーティー開いちゃうアゲージョなみなさん、そんなにいないですからぁー!」

 

 

無:「私もさ、基本地味じゃない?アレ言われるとスーンってなるんだよねぇ・・・」

 

無:「アレンジききますよ〜コーディネートの幅広がりますから〜って、たしかにそうなんだけど、やたら推してくる『ちょっとしたパーティー』っていうフレーズの方に過敏に反応しちゃう。」

 

 

紬ちゃん:以下 紬

「・・・色無地さん姉さんも、小紋さん姉さんも、お二人とも羨ましいですよ。私なんて、『紬』っていうだけで・・・晴れ着にはなれないんですから。」

 

 

無:「えー?!なんで?紬ちゃん、高いのに?」

 

 

紬:「どんなに高くても所詮、紬は紬って、普段着としてしか認めてくれない人が、ある一定層いらっしゃるんですよね・・・」

 

紬「私は、大島紬であることに誇りをもっていますから、成人式も大島紬の振袖で参加しましたけどね・・・。やっぱりね、いい顔しない人もいるんですよ。」

 

 

小:「どうして身に纏っているか、その心意気も知らないでさ、勝手に自分の尺でなんでもかんでも言う人、ほんと多いよね!めんどくさ!」

 

 

無:「そういえば、あのどんつきの倶楽部のママ、たしか牛首紬(うしくびつむぎ)だったよね?あの紬もすごく高いけど、なにが違うの?」

 

 

紬:「そうですね、牛首紬は【日本三大紬】とも言われてる紬の産地名であり、ブランド名なんですけど、特に牛首紬は友禅が施された訪問着が良く出回ってて、見た目も華やかで光沢がありますから、『ちょっとしたパーティー』にどうですか?(ニコッ)って言うのがアドバイザーの常套句ですよ。」

 

無/小:「でたー!『ちょっとしたパーティー』(笑)」

 

 

黒留袖ママ:「あんたら、よそんとこのママの事、あんまり言うたらあかんぇ。」

 

 

無/小/紬:「あ!ママ、はぁーい!気をつけますぅ。」 

 

 

 

・・・バタバタバタ

 

訪問着さん姉さん:以下 訪

「色留袖ちゃん!スーさんのパーティー、今日やったなぁ?」

 

 

色留袖ちゃん:以下 色

「やだぁ、訪問着さん姉さんたら、鈴木の旦那さんの会でしたら明日ですよぉ。」

 

 

訪:「えー?!スーさんの会って明日やったんか?あかんわー。丸さんの会とかぶってしもてるわ。行かれへんわー。困ったわぁ、どないしょ。。。」

 

訪:「毎日毎日あっちこっちでパーティーしはるし、ほんま師走はせわしなくてかなわんわぁ。」

 

 

 色:「訪問着さん姉さん!早く早くぅー。今日は大将のお席ですよ!MKさんもう待ってはりますぅー。」

 

 

バタバタバタ・・・

 

 

無/小/紬:「(・・・訪問着さん姉さんだけは別次元だわ)」

 

京都の年中行事〜冬編

紅葉も終わり、観光客の波も少しおさまって、日常を取り戻したかのようにみえる今日この頃、、、が!!気がつけばお師匠も走る!12月の京都。

 

 

まだみなさんが出勤するまでは時間がありますねぇ、、、

1年の中でも特に忙しいこの時期、花街の風物詩。

今日は少し、そんなお話をしまひょか。

 

 

12月の京都といえば、南座で行われる歌舞伎の吉例顔見世興行、いわゆる『顔見世(かおみせ)』ですね。

 

顔見世をみないと新年を迎えられへん!と、思ってはる京マダムは大変多く、観光客もたくさん来ますし、歌舞伎役者さんの人気も相まって、年々チケット取りが困難になっていますねぇ。

特に、顔見世では襲名披露の口上もありますからね、ご贔屓の役者さんの晴れ舞台は見たいいうのが、人の心ってもんです。

 

 

顔見世の楽しみ方の一つ、、、なかでも、舞妓ちゃんや芸妓さん達が一堂に会する『総見』は見ものです。たまたまその日に観劇できた人たちはラッキーですよ。桟敷席にズラリと居並ぶ姿は壮観そのもの!歌舞伎役者の華やかさに、さらに花を添えますからねぇ。

 

最近は「着物で観劇したい!」っていう若い人が増えてますなぁ。これも楽しみ方の一つでよろしいね。ただね、訪問着じゃなきゃいけない!とか、小紋だと普段着だ!なんてね、そんなルールはあるようでないんですよ。 みなさん正解を求めすぎてますわ。

あくまでね、常識はいりますよ?後ろの席の人がみえないくらいに頭を盛ったりしない!とかね。特に南座は席幅が狭いから、大荷物を持ち込まない!とかね。そもそもこれは和装洋装関係あらしません。

誰かに何か言われたらどうしよう?とか、言われたくないから着ない!なんてもったいないですわ。せっかくの歌舞伎観劇、堂々と着たらよろし。

それでも抵抗があるんだったらね、好きな役者さんにちなんだ柄を取り入れたり、演目に所縁のあるものをテーマにコーディネートしたりするのは粋なお洒落ってもんです。みなさんね、小紋=普段着が気になるみたいですけど、私の知り合いの着物好きな方なんかは、長丁場で疲れちゃうから、帯は半幅帯で貝の口とか矢の字でペッタンコにしたら、背もたれにも寄っかかれるしお勧めやー言うてましたわ。とにかくね、おおいに着たらよろし!難しいこと考えんとね!

 

 

小ネタでいえばね、この時期の舞妓ちゃんは「まねき」を模した簪(かんざし)をしてるのでね、これもまた季節感があってよろしいね。役者さんに名前を入れてもらってますよ。女形なら朱色やし、すぐわかります。 

 

 

私なんて、丁稚(でっち)の頃はお金も休みもありませんでしたから、、、丸一日休みがとれた日には、少ない小遣い握りしめて南座へ通ったものです。いつかは桟敷席で、菱岩さんの仕出し弁当をいただきながらね、観劇したいなぁなんてね、夢見たもんですわ。

でもね、現実は一番席料が安い、天空席しかとれなんですが、三階席の後ろの方だとね、大向う(おおむこう)さんがいらっしゃるんですよ。。。当時はその存在を知らなくてねぇ。張りの良い掛け声が真後ろから聞こえた時には、心底びっくりしたもんです(笑)あ、大向うさんっていうのは、ほら、「成田屋!」とか、「中村屋!」って掛け声をかける人のことですよ。あれね、誰でも声かけていいっていうわけじゃあなくってね、暗黙のルールがね、あるんですよ。。。特に女性の方はかけてはいけないと言われておりますのでね、心の中で叫びまひょ。

 

 

 

あとは『事始め』。この日から花街は新春の準備にとりかかるんですよ。朝から挨拶回りでみんなあっちへ行ったり、こっちへ行ったり、、、ウチのママもいよいよ大忙しです。

 

倶楽部桐箪笥の仕事納めまであと少し、、、、

 

 

…おやおや、もうこんな時間だ。すっかり語ってしまったみたいで失礼。番頭も長年やっていますと、行事で季節を感じる癖がありましてねぇ。ついついあれこれお喋りがすぎてしまいましたかな。

 

ちょうど、みなさんも出勤してきたようですよ、、、

 

 「…ちょっとしたパーティーって・・・!!」

「…そんなん言うたって・・・!!」 

 

ふふふ、またなにか一波乱ありそうですねぇ。。。

 

紅葉狩りと紬ちゃん

本日の倶楽部桐箪笥メンバーは、どうやら遠出をしているようですよ。

…ふむふむ、洛北の大原三千院あたり。

秋も深まり、冬の訪れを感じるこの季節、京都ならではの紅葉狩りと洒落込んでいるようですね。

 

 

紬ちゃん:以下 紬

「わぁー。葉っぱが真っ赤に染まってキレイですねぇー。私、紅葉狩りって初めて来ました!(おばあちゃんも連れて来てあげたら喜ぶだろうなぁ・・・弟や妹にも見せてあげたいなぁ。)」

 

 

黒留袖ママ:以下 黒

「そぉか、あんた出身、奄美大島やったなぁ。紅葉ってせぇへんの?」

 

 

 紬:「はい。基本、年中夏ですから、そういった季節感っていうのはありませんね。」

 

 

訪問着さん姉さん:以下 訪

「季節がないって、同じ日本やのになぁ…それは味気のうてかなんなぁ。」

 

 

紬:「でも、のんびりしてて良いところですよー。みなさんにも遊びにいらして欲しいくらいです!ウチ、親族で泥染から大島紬作ってますから、体験とかもできますよ。」

 

 

訪:「それ、えぇなぁ!私も大島紬の訪問着、いつか一枚は欲しいと思ってるんやけど、高こうて手が出せないわぁ。」

 

 

 附下さん姉さん:以下 附

「そうそう!大島紬って、一生に一度は着たい、憧れの着物の代名詞!みたいに言われるけど、高すぎて庶民が買えないんですよねぇ。」

 

 

振袖ちゃん:以下 振

「親子三代着れるーって聞いたことありますぅ〜(地味だしぃ?)」

 

 

紬:
(クスン…(鼻をすする音))

「…そうですね、一つ一つの工程が大変なうえに時間もかかるので、どうしても高額になっちゃうんですけど、でも、、、その工賃が作り手に十分に入ることはないんですよね。。。」

 

 

色留袖ちゃん:以下 色

 「えぇー?なんでぇ?あんな高い値段がついてるのに、お金入らないの?」

 

 

紬:「、、、あんまり言いたくないんですけど、作り手と消費者の間に入ってお商売してる人たちが多いから・・・」 

 

ーガシッッッツ!(小紋ちゃん、紬ちゃんの手を力強く握る)ー

 

小紋ちゃん:以下 小

「わかる!!!それ、すっごくわかるよ!紬ちゃん!!」

 

「あたしたち、小紋もそう!特に江戸小紋はね、見た目は地味なのに、工程はすっごくあるから手間超かかってるし!伊勢型紙だって作れる人も彫れる人も少なくなって、後継者不足がヤバいのに!」


「私利私欲にかられたバカがいるから、作り手に全然お金入らないし!」

 

「物作りができなくなって苦しくなるのは誰?悲しいのはお客様でしょう…?!」

「バカなの?なんなの?死ぬの?!」

 

 

色無地ちゃん:以下 無

「お、お、落ち着いて?!小紋ちゃん!ね?みんな同じ問題を抱えてるから、ね?一旦落ち着こう、うん。」

 

 

小:「(ゼェゼェ…)す、すみません、、、ついドス黒いものが次々と。。。」

 

 

黒:「あんたら、言いたいことはよーわかるけど、ここは京都ぇ。今日は北のはしにきとるけどな、昔は石投げたら糸偏(いとへん)※の人間に当たるって言われてたくらいやしな、それくらいにしときよし。誰がどこで聞いてるかわからんぇ。」

 ※糸偏・・・京都で和装業に従事している人の事

 

 

紬:「ママ、ありがとうございます。気をつけますね。」

「私、自分に誇りはもってるんです。目の肥えたおばさま方に憧れの着物!って言われるくらいの緻密な柄付であったり、三代着てもヘタレない理由になる丈夫さとか染色技法とか、誇れるところはたくさんありますから。」

 

 

小:「ママ、すみませんでした。。。ついカッとなってしまって。本当の江戸小紋が素晴らしい分…類似品を作って販売する業者なんかも増えて…類似品をこれが江戸小紋!って言って売っちゃったもんだから、本物と偽物が見分けがつかなくなっちゃった経緯があるんです…」

「職人さんたちがどんだけプライドを持って作っているのか!この繊細な工程や分業が江戸小紋たる由縁なのになぁ…」

 

 

振:「やぁだーもう!お姉さんたち!!今日はせっかく紅葉狩りに来てるんですからぁ、ね♪楽しみましょう!」

 

 

色:「そうそう!ここの宝泉院さん、額縁のお庭がすごいんですよね。ほら、行きましょうよ♪」

 

 

附:「今度、業界の闇は別のところで聞いてあげちゅうき!ささ、今日は楽しもうさ!(この後の日本酒も楽しみだし♪)」

 

 

イマドキ浴衣事情


晩秋の『倶楽部 桐箪笥』

メンバーも入れ替わるこの時期・・・

おやおや、今日も騒がしいですね。

 

 

 

色留袖ちゃん:以下 色
「んもー!毎日毎日暑すぎぃ!!これで10月ってどういうこと?!」

 


色無地ちゃん:以下 無
「かと思えば台風ばかりだしね。私、雨の中、出勤するの濡れちゃうから嫌なんだけどなぁ・・・」

 


訪問着さん姉さん:以下 訪
「そんなんお店までMKさんできはったらよろしいやんかぁ。」

 


無:「訪問着さん姉さんが羨ましいですよ〜。私なんてそんな贅沢できませんて・・・(毎日タクシー乗れるか!お前はカメハメハ大王か!!)」

 


訪:「そない言うけど色無地ちゃん、最近指名ついてきてるやんか。お金は使わな損ぇ〜。MKさんでも都はんでも。着物なら割引してくらはるし…あんまりひぃひぃ言いながら歩いてんのも見苦しいしなぁ。」

 

訪:「ねぇ?ママもそう思いますやろ?」

 


黒留袖ママ:以下 黒
「ほんま、割引してくれんのは着物の特権どすわ。色無地ちゃんも、あんまりヒドい時は遠慮せんとタクシー使いよし。」

 


無:「はーい!わかりました!」

 

無:「でも私、訪問着さん姉さんに少しでも認められて嬉しいです♡もっともっと頑張っていきますね♪(ゴマすっておこう♡)」

 

 

 

・・・カラカラカラ
※引き戸が開く音

 

 

浴衣チャン:以下 浴
「おはようございまぁ〜す♪」

 


訪:「ひぃ!またあんたかいな!!!」

 

訪:「祇園祭りもとっくに終わったし、あんた今頃クリーニングにかけられてるとおもてたわ!なにしにきたん??」

 


浴:「ええ〜!いいじゃないですかぁ〜訪問着さん姉さんイケズすぎませんかぁ〜(笑)」

 

浴:「ゆか©︎ってばぁ〜欲しいバッグとかいっぱい買っちゃったからぁ〜今月カード決済やばくてぇ〜ママに頼んでバイト臨時でいれてもらったんですよぉ〜。」

 


訪:「せやかてあんた浴衣やろ?この時期着るには無理あるんちゃうの?」

 


浴:「も〜なに言ってるんですか!訪問着さん姉さんたらぁ〜。私たちって最近、スリーシーズンいけちゃうんですよ?」

 

浴:「も・し・か・し・て♡ご存知ありませんでしたか?」

 


色:「えー?そうなの?それってすごい長く着られてお得じゃない!」

 


浴:「やだ〜色留袖さん姉さんまでそんなこと言ってる〜。」

 

浴:「私たち浴衣って、素材も綿だったり、麻だったり、透けたりで、イコール夏物!って思われがちですけどぉ、最近は秋といえど気温が30度近い日がありますし、春だってもはや袷なんて着ていられないくらい暑い日が多くなったじゃないですか〜。」

 

浴:「私たちはあくまで普段着、日常着ですからね!そんなルールに縛られたらつまんないし、オシャレじゃないし、そもそもイケてない!」

 

浴:「あ!いくらゆか©︎でもぉ〜柄が夏すぎるとか、ペランペランのレンタル浴衣みたいな素材だったらオススメしませんよ?」

 

浴:「あくまで、ゆか©︎みたいに綿麻の近江縮とか、ちょっとイイ素材でお試しくださいね♡長襦袢着て、半衿もきちんとしてぇー足袋まで履いたら着物に格上げできますからぁ〜♪」

 


無:「そっかー。浴衣チャンのご実家、お金持ちだもんねぇ(チッ!)」

 


浴:「そんなお金持ちでもないんですけどぉ〜彼氏がゆか©︎と一緒の着物を着てデートしたいっていうからぁ〜いま頑張ってるんですぅ。付き合うのパパとママに反対されちゃっててぇ〜あ!その人、コンゴの人なんですけどね♪」

 


訪・色・無
「(・・・コ、コンゴ?!)」

 

 

パンパンパン
※手をたたく音

 

 

黒:「はいはい!みんな!そろそろお客様お見えになる時間ぇ〜」

 

 

訪・色・無・浴
「は、は〜〜〜〜〜い!」

 

 

色無地ちゃんの憂鬱

  

ここは【倶楽部 桐箪笥】

 

おやおや

 

色無地ちゃんが目に涙をいっぱい浮かべながら、黒留袖ママに駆け寄ってきましたよ。 

 

 

ママ〜ーーー!!!

私、色無地としては間違ってなかったですよね?!

 

大寄せの気軽なお茶会だから、華を添えてくれよーって言われたから、私、色留袖ちゃんと行ってきたのに、あのジジイにしてやられたっていうか、、、

どうして京都の人ってああいうことするんでしょうか?

イケズも通り越すと感じ悪いですよね。

特に男のイケズは見苦しい!

だからあのジジイ、お金はあるけど周りに人がいないー

 

・・・あっ!言い過ぎました。ごめんなさい。

 

 でもね、ママ、

行ってみたら、全然大寄せのお茶会じゃなかったんですよ!

ひどくないですか?!

普通にしっかりおもてなしされちゃう茶事だったんですよ!

 

 

帯は名古屋帯でしたが、柄は有職文様にしましたし、当たり前ですが、お茶器を傷つけないように帯留めもつけてはいきませんでした。

 

でも、、、

事前にきちんと教えてくださっていれば、せめて袋帯にできたのに、、、

 

 

新作着物のお披露目会になっているオバさん集団からは、

「色無地ってなぁ〜着物に柄ないしなぁ〜季節感とか無視しよるしぃ〜」

「味気のうてかなわんわぁ〜」

 

 

訪問着さん姉さんには、

「色無地ちゃん、どないしはったん?なんやお顔が暗いぇ〜」

ーって笑顔で言われちゃいましたし、、、

 

  

な!ん!な!の?!

 

みんなして

 

な!ん!な!の?!

 

 

せめて、せめて私に一つ紋でも入っていれば、今回の茶事もやり過ごせましたし、こんな惨めな思いをしなくて良かったのに、、、って思います。

 

 

でも私、無紋じゃないですか。。。

 

着物初心者さん相手に呉服屋さんが一番勧める最初の1枚じゃないですか。

 

「色無地は作っておいたらどんなシーンにも着回せますよ!」なんて言われてますけどね、実際はシーン、けっこう選ぶんですよね。。。 

 

だから私、着回し重視で『無紋』にしたんですけど、こういう正式な会の時は紋が入っていれば良かったのにーって思うんです。

 

 

まずもって私、一色だから、

はっきりいうと地味だし。。。

 

 

え?!どんな帯や小物でも合わせやすいじゃないかって?

 

たしかにママのおっしゃるとおりなんですが、コーディネートのチョイスやテイストをミスると制服感も出やすいんですよ!

 

なんてゆうか、旅館の仲居さん感が出やすいんですよ!!

 

 

・・・あ!ごめんなさい!!

これは決して仲居さんがどうこうっていうわけじゃぁ・・・

 

 

シンプルゆえに、奥が深いんです!私は!!

 

 

でも、長く着られるからとはいえ、若い頃にピンクの鮮やかな色で作っちゃったりすると、取り返しがつかないっていうか、、、歳いった時に、昔の名前で出ていますばりに主張しちゃって、本当に着られたもんじゃないですよ。

 

かといって、若いのに渋い色を着ていると老けて見えますしね、、、

 

 

 ふぅ。。。

 

私も、色留袖ちゃんみたいに一つ紋入れようかなぁ。。。

 

ママ、今度のお休みに悉皆屋のサブちゃんところに相談行くの、お付き合いいただけませんか??

 

 

 

 

ママ!私もう限界!!

ママ!私もう限界です!!

 

一つ紋の色留袖でいるのって無理!

 

ただただ、お茶引いてるわけじゃないんです!

 

私のニッチすぎる需要じゃ…

 

指名が入らないんですぅー!

 

 

 

私だって努力しました。

 

でも…五つ紋にしたら「格」が上がりすぎちゃうし、ママと同格になるなんて、さすがの私でも烏滸がましいことだって…

えぇ、わかってます。

 

だから一つ紋なら、訪問着さん姉さん達と同じフィールドで戦える!って思ったんですけど、

いざ席についたら私、胸のまわりに柄が全然ないから……

華やかさに欠けちゃうんです!

地味なんです!

 

かといって、三つ紋を入れちゃうと、

格的にお姉さん達を追い抜いちゃうことになるから、そこは…やっぱり…ねぇ…いれるわけにいかないしぃ……

三つ紋だと…

リオオリンピックの閉会式で都知事が着ちゃうレベルですから、ねぇ…

さすがにそうなると、ドン引きっていうか…ねぇ…

どこに行くんだ?みたいな…

東京オリンピックまで出番ないのか?!みたいな…

 

 

紋が入ってるからって、お客様もヘンに遠慮して、私のこと扱いづらいって避けてる気がするんです!

 

私、重たい女って思われていないですか?

私、お高い女って思われていないですか?

アフターも同伴も誰もしてくれないもの…

 

でも、私に紋が入っていない状態なんて、

それこそ「ありえない」じゃないですか!

私のアイデンティティーって、そこでしょ?!みたいな。

 

 

 

・・・えぇ、色留袖にも良いところがある?

黒留袖に飽きた既婚女性が結婚式で着たがるって??

 

・・・ママ、それ、あの人のことじゃないですか?

 

私、あのオバさん嫌いです!

でしゃばんじゃないわよ!って感じ。

 

結婚式の主役はあくまで新郎新婦であって、アンタじゃないのよ!

 

勘違いすんな!って思いません?

黒留袖は十分素晴らしい着物だわ。

既婚者なんだから、まずは格式を重んじなさいよ!

アンタに着せる色留袖なんたぁないわ!!! 

はぁはぁ……

 

 

・・・えぇ、結婚式に参列する親族姉妹が着られるからいいじゃないって?

 

ママ・・・慰めにもなってませんよ。

その組み合わせ、どれだけの可能性を秘めてると思われます?

 

とある姉妹がいたとしましょう。

その弟が結婚するとしましょう!

 

はい!アウトォオオオオオオー!!!

すでに「イ・キ・オ・ク・レ」の小姑がウロウロしてるってことですよね?

 

え?兄の結婚式にはって…?

そんな時は華やかな振袖ちゃんが活躍するでしょ?

もう!

この時点で!

私の出番、かなり少ないんじゃ………

 

 

えぇ、たしかに、たしかにその需要があることは認めます。でも、結婚式の時は三つ紋が基本になりますよね。 私、一つ紋ですから…少し格式下げていいYO!って感じで…

 

 

話、戻しますけど!

未婚かつ、振袖ちゃんを着るには既に十分ヤバいお年頃な姉妹。

だって、歳がそこそこいってるのに、私はまだ結婚してませんアピールって、この絶妙な年齢設定、どうしてくれるー!って思いませんか?

 

なんで晴れの日に公開処刑されなきゃならねぇんだよ!って…

親族勢揃いの舞台で、イキオクレの小姑っていうレッテル、どこで外すんだっていうね!

 

 

 

あ!あとですねーこの前、色無地ちゃん達と一緒にお茶席によばれた時なんですけどぉー、、、

 

 

 

『色留袖さん!ご指名入りましたー!』

 

『え?!ウソ!ママ〜久しぶりに羽織袴様ですよ!やったぁ〜♪いってきまーす!』

 

 

 

おおきに、おこしやす

 

 

ここは、京都の花街にひっそりと佇む、

知る人ぞ知る老舗の倶楽部。

 

『倶楽部 桐箪笥』

 

おっとりしているけれど、

そこは芯の強い京女な黒留袖ママが

多彩なキャストを束ねて、粋なお客様を相手に、

夜な夜な繰り広げる現代の着物交差点!

 

さて、今日はどんなドラマが待っているのでしょうか。

 

 

おや?早速ですが、色留袖ちゃんが泣いていますよ??

 

一体何があったのでしょうか。。。